「あー、大丈夫?
その、……東條、とケンカでもした?」



生嶋くんはそう言って、心配そうにあたしの顔を覗き込んだ。


……ケンカ、なのかな。

でも、でも……あたし悪くないよね!?
だって東條が、あんなことしたから……





「……別に、ケンカなんかしてないよっ」




東條にも聞こえるくらい、大きな声でそう返事を返す。

横目でチラッと見た時──……
東條が微妙にこっちを見てた……気がした。





「そっか。
ほら、今日一緒に学校来てなかったし。

東條は女の子と話してるし……
だから、な。

いや、俺の勘違いだったならごめんな‼」



そう言いながら生嶋くんは笑って、教室の中に入ると友達の所に行って話を始めた。




……どうしたんだろう。