なにそれ。
何で東條が、そんなこと言うの?

あたしが悪いの?




「なによ‼
そんなこと言われなくっても、頼まれたって近付かないからっ。

バカッ‼‼」



そう言い放って、あたしはそのまま学校へと一人で登校した。


いつもは東條の家の車だけど、今日は一人だから頼めないし……





「……遅刻だ」



仕方なく、一人とぼとぼと駅に向かって歩いた。

電車に乗り、バスに乗り換えて、学校に着いたのは9時過ぎ。



はぁ……
なんか先が思いやられる。


誰もいなくなった通学路を歩きながら、空を見上げた。



何でこう、上手くいかないのかなあ。

あたしは、東條のこと好き、なのに……
それだけじゃ、上手くいかないの?