「お、お母さん……?」



『ごめんねえ、蘭……。

お母さん達が不甲斐ないばっかりに……』



「や、別に……そんな事は……」




突然変わったお母さんの話し方に、かなり動揺してしまう。

何かあたしが悪いみたいじゃないっ‼
何なの一体?




「……それはもういいからっ。

何であたしが東條の家に住まなきゃいけないの!?その理由を説明して?」



とりあえず落ち着きを取り戻し、ゆっくりと話を聞いた。










『……てことなのよ』



その話が終わった瞬間。
初めて目の前が真っ暗になる、ということを経験した。

つまり、話はこう。



まず、お父さんは社宅に入る事になったらしい。
家族3人……かと思いきや、都合上入れるのは2人のみ。


というわけで、息子の世話係という名目であたしは東條家に住むことになった。



……どんだけっ!?