この子達がこれ以上 闇に沈んでいくのが

黒く歪んでいくが

いつかきっと自分で気付けないほど

汚れて、自分を見失うのが


それだけはダメだと思った。


璃花はもう、自分を見失っていて

闇に自分を染めている。


あの日からずっと壊れたままで、任務だけを

藤堂から任されたことを忠実に完璧に

それしか出来ないまま、そして死んでしまう


璃花の体が悲鳴をあげていることにも

心が引き裂かれていることにも

璃花は何度言っても

『どうでもいい』

そう言った。


あの時のキラキラした顔は冷淡で美麗になっ



あの二人を治したい。


dropに縛られている二人を。

あの頃の本当に仲が良かった二人に。

信頼し合っていた二人に。


どうか。

あのふたりの笑顔をもう1度。