ダメだ。こいつは俺のことになるとすぐに喧嘩を売る。


「中里。お前には脱税、賄賂、人体実験。この三点の罪に問われている。今、世が言ったことに異論はあるか?」

「異論?無いよ、そんなの」

「認めるのだな」

「認めるも何も無いよ。だって僕の実験はもうすぐ終わるんだから」

「?」

「君、」


彼は俺を指さしながら、こう言った。


「僕の材料になってよ。さぁ行きなさい。」

「はい、マスター・・・」


中里の言葉と共にたくさんの人間が二人に襲い掛かって来た。