下駄箱へ向かい、靴を取り出し、学校を出る。
すると近くにいた女子の話し声が聞こえた。

「校門にイケメンがいるって!」

「早く行こ!」


まさかじゃぁ、ないよな?

学校を出ると兄2人が校門にいた。


「ハァ〜・・・」

「あ、キラちゃーん!」

「キラ、帰るぞ」


帰るぞ、じゃねーよ!何やってんだよ!


「何やってんの。二人して」

「迎えに来た。ダメか?」

「目立たないようにしてくれ。黄色い歓声は嫌いだ」

「ごめんね〜。目立たないようにしたつもりだったんだけど」

「白兄はいいよ、変装してるから。問題は、」


俺は兄のカルマを睨んだ。
見るからに変装していない。