俺はパスワードの解除を始めた。

「又さんは出来なかったんですか?」

「めんどくさかった」

「ハハハ、さすがですね。よし」

「終わったか」

「パスワードがかかっていたのは・・・、やはり賄賂の証拠ですよ」

「やはりか。遠慮なくやってくれ」

「分かりました」

「では、私は帰る」

「あれ?帰るんですか?その格好で?」

「私は猫の状態の方が動きやすいのだ」

「そうですか。引かれないよう注意してください」

「引かれるわけなかろう」

「あと猫じゃらし」

「う、うるさい!」


又さんは赤い顔のまま屋上から飛び降りた。
可愛いなぁ〜