私の顔をじっと見る秋川。
秋川は何かを悟ったかのような顔をすると、

「そうだ!やっぱりそうだ!」


・・・は?

「キアラちゃん、覚えてない?ほら、同じ小学校の!」

「し、小学校?」


覚えてない範囲じゃんか!
分からねーよ!


「す、すまない。小学校の記憶は・・・」

「そっかー。そうだよね。一応同じクラスだったんだよ。4年間くらい」

「そんなに!? すまない、覚えていないんだ」

「大丈夫だよ。幼馴染みに会えるなんて嬉しい!」

「お、おう」


まさか幼馴染みだったとは。
よくよく聞いてみるとかなり2人で遊んでいたらしい。

・・・全く覚えていない。
小学校の記憶は、あの日の記憶しかないから───










キアラsideend