「君は?」

「あ、秋川天です。キアラちゃんを保健室まで運びました」

「そう。ありがとう」

キアラの方へよる。
彼女は普通に眠っていた。

良かった。大丈夫みたいだな。

「何があったか、聞いてもいいか?」

「え、あ、はい。1時間目が国語で、過去の自分について書く作文だったんです」

「フム、それで?」

「そしたら、突然苦しそうな呼吸をし始めたので、ここまで運びました」

「呼吸は荒かったか?それともしていなかったか?」

「荒い呼吸でした」

「発作ではないな。記憶のほうか」