バンッ!

勢いよく開いた扉の音に驚いて跳ね起きた。



「お嬢。そろそろ学校だぞ?」

「その呼び方やめてくれないか」

「はいはい。ほら、早くしないと遅れる」

「分かっている」


全く・・・。
いつまでも子ども扱いしやがって。




俺はキアラ。春風キアラという。
歳は16。高校一年の女子高生だ。
身長160cm。髪は腰まである。もちろん、黒髪だ。

一応整った顔らしい。学校が共学だから何となく男子の様子で分かる。

めんどいけど。