うおっと。もう1時間目か。
確か、作文だったな。
初日から作文とか可哀想。


「書く内容は過去の思い出です」


過去の思い出かー。そうだなぁ。
中学の修学旅行とか、文化祭とか。


「ハァハァ─」


ナンダ?

隣に目をやると呼吸が乱れた転校生の姿があった。
すごく苦しそう!


「先生!キアラちゃん、体調悪そうなんで保健室へ連れて行きます!キアラちゃん、立てる?」

「あら!大丈夫?」

「ハァハァ、大・・・丈夫・・・です・・・」

「大丈夫じゃないね。お願いね、秋川君」

「ずるいぞー、秋川ー!」


付き合ってられねー。
無視して歩を進めた。


「ありが、ハァ・・・とう・・・」

どうしたんだろう、突然。






ある男子sideend