風音①〜青い目の少女〜

─キーンコーンカーンコーン─

鐘がなった。1時間目は・・・国語。
って教材もらってない!
仕方ない、見せて貰おう・・・。

ガラッ

「皆さんおはようございます。あら?」

女性の先生か。歳は30代、かな。


「あなたね。キアラさんは」

「はい」

「国語科の中村よ。よろしくね」

「よろしくお願いします。あの、教材貰っていないので見せてもらっていいですか?」

「今日は作文だから必要ないわ」


なんてラッキー!


「分かりました」

「はい。では、用紙を配ります。必ず2枚は書くこと、いいかしら?」

「「はーい!」」


小学生?と思ってもいいような返事。
バカっぽ。