【第7話】


時間が6時を回った。
「あ~俺、そろそろ帰んないと。親がうるさいんだよ」
「ごめん!私も!」

門限が近い子達は、先にお開き。
私は親バカな父親が出張中だから、8時まで大丈夫。
つむぎを置いてくのも悪いしね。

「んー結局残ったのは4人かぁ~」
笹野が言った。

残ったのは私、つむぎ、笹野くん、そして一ノ瀬くん!

ちょっと珍しいメンバーだなぁ。

「ねねね!そういえばさ、鈴ちゃん、名字も名前も可愛いよねー」
笹野くんが、私の名前を話題にした。

「かなはお嬢様なんだよ~!」
「ちょ、つむぎ!私の親は ただの音楽家!

つむぎの嘘にツッコミを入れる。

「おー!音楽一家ですか!いーね!」
笹野くんが言ってくれた。なんか、気に入ってる名前だから嬉しいな。

「あ、ありがとう!」
私は言った。友達になってくれたらいいなぁ。

「おう!ね~じゃぁさ、このメンツで今度さ、遊園地 行かねぇ?」
笹野くんが突然、遊園地のチケットをバックから取り出した。枚数は・・・4枚ある。

「えー!いいじゃん!行こいこ!」
つむぎが食いついた。
一ノ瀬くんが行くなら行こうかな。

「かな、行くでしょ?そらは?」
つむぎは私と一ノ瀬くんに聞いた。

「んーこうきが行くなら俺も行こうかな」
「わ、私も!遊園地行きたい!」

ここは明るくフレンドリーにいかないとね!

「うーっし決まり!」
笹野くんの言葉で、今日の合コンはお開きになった。