【第22話】
「おっじゃっまっしマース!」
つむぎが靴を脱いで私の家に入った。
慣れているから、私の部屋にすすーっと向かう。
「おー!天井たけー!」
こうきくんも靴を脱ぎながら家を見回した。
吹き抜けなだけで、そんな大きくはないけど・・・。
「おじゃまします。」
一ノ瀬くんは、自分の靴を端に置いて家に上がった。
すごいなぁ。礼儀までちゃんとわきまえている。
つむぎも見習って欲しい・・・。
「あの・・・私が入れたから美味しいか分からないけど・・・」
私はミルクティーを入れた。
皆は私のミニテーブルを囲んで座っている。
「ありがとーかなで!
いや~しっかし・・・この家すごいよな!」
こうきくんが私の部屋を見回して関心している。
「でしょでしょ!かなは音楽家の娘だからねぇー?」
つむぎも知ったように言う。
そんなにすごいのかな?私の部屋は20畳の普通の一部屋。あるとしてもベットに机、オルガンピアノに本棚。あと・・・テレビくらいかな?
「せまいマンションに寝かせてしまってごめんな・・・」
一ノ瀬くんが言った。口は笑っているけど、目は笑っていない。苦笑している。
「ややや!一ノ瀬くんのお家、居心地すっごく良かった!」
少し・・・大げさに言っちゃったかな?でも、本当に気持ちよかったもん。
「それなら良かった!」
一ノ瀬くんの顔がパァァァァっと明るくなる。 一ノ瀬くん、時々 無邪気に笑顔になる時がある。小さな男の子のように見えるんだ。
「ねーねー!かな!これはなに?」
つむぎが私のデスクの上をあさっていた。
あ~勝手に触って・・・って、あれ!?
その、つむぎが持っているノート!
アイドルグループの新曲の歌詞とメロディの原作が書いてあるノート!
「そ、それはダメ!みちゃダメ!」
私の声と行動は遅かった。
もう、つむぎがノートの中身を見て驚いているところだった。
「え・・・これって・・・あの、ichcgoっていうイケメングループの新曲歌詞!?」
あ~。バレた。もう終わった。
私は固まった。
ダメだ。言い訳は聞かないかもしれない。
・・・正直に言おう。
「じ、実は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
事を全て、3人に話した。3人は真剣に聞いてくれた。
あーもう。恥ずかしい。
「え、かなで めっちゃすげーじゃん!」
最初に口を開いたのは一ノ瀬くん。
立ち上がってキラキラした目で私を見る。
「え、なに。そら、ichcgoのファンなの?」
つむぎが驚いたように一ノ瀬くんを見上げる。
一ノ瀬くんは それに頷いて
「俺、あのグループの歌詞、大っ好きなんだよ!」
少々、興奮気味に言った。
え・・・こんな近くにファンがいたなんて・・・。
「え?イチゴってなに?美味しいやつ?」
こうきくんはichcgoを知らないようで、チンプンカンプンな顔をしている。こうきくん、芸能人とかはグラビアアイドルしか知らないらしいからなぁ。
でも、そんな こうきくんの言葉を無視して、私は立ち上がって一ノ瀬くんの手を握った。
「嬉しい!こんな近くに私の歌詞を理解してくれる人がいるなんて!」
私は感動。2人の世界に突入してしまった。
「おーい!2人でイチャつくな・・・よ!」
こうきくんが私と一ノ瀬くんの手を離して間に入ってきた。
あ・・・わ、私、一ノ瀬くんの手を咄嗟に握っちゃった。あーーー!もう!恥ずかしいのと嬉しいので顔が熱いよ。
「ってゆーか!そらさ、今かなのこと『かなで』って言ってたよね?」
つむぎがミルクティをずーーーーっと飲みながら言った。
あ・・・そういえば。う、嬉しい。
私は なんだか照れて床に座った。
「あー!勝手に呼んで、ほんっとごめ・・・」
「ううん!いいの!出来れば・・・名前で呼んで欲しいし・・・」
私は一ノ瀬くんの言葉をさえぎって言った。
一ノ瀬くんは、驚いたように見てたけど、理解したようで
「おけ!じゃあ 俺のことは『そら』って呼べよ!」
って言った。え、一ノ瀬くんの下の名前で読んでもいいの?や、今日は本当に なんて幸せなんだろう!?
「う、うん!えと・・・そ、ら?」
!!!!なんか気恥しい。よびすてはレベル高い。
「え、えと、そらくんって呼ぶね?」
ん~なんだろ。この空気。
一ノ瀬くんは うんって言った。嬉しそうに。
・・・うん?嬉しそうに?
いや、嬉しいのは多分、私だけだと思う。
この前 書いた歌詞『私、自分の名前が好きになるから。』・・・自分で自分の書いた歌詞に共感できちゃう。
本当に、自分の名前が特別に聞こえてくるよ。
「おっじゃっまっしマース!」
つむぎが靴を脱いで私の家に入った。
慣れているから、私の部屋にすすーっと向かう。
「おー!天井たけー!」
こうきくんも靴を脱ぎながら家を見回した。
吹き抜けなだけで、そんな大きくはないけど・・・。
「おじゃまします。」
一ノ瀬くんは、自分の靴を端に置いて家に上がった。
すごいなぁ。礼儀までちゃんとわきまえている。
つむぎも見習って欲しい・・・。
「あの・・・私が入れたから美味しいか分からないけど・・・」
私はミルクティーを入れた。
皆は私のミニテーブルを囲んで座っている。
「ありがとーかなで!
いや~しっかし・・・この家すごいよな!」
こうきくんが私の部屋を見回して関心している。
「でしょでしょ!かなは音楽家の娘だからねぇー?」
つむぎも知ったように言う。
そんなにすごいのかな?私の部屋は20畳の普通の一部屋。あるとしてもベットに机、オルガンピアノに本棚。あと・・・テレビくらいかな?
「せまいマンションに寝かせてしまってごめんな・・・」
一ノ瀬くんが言った。口は笑っているけど、目は笑っていない。苦笑している。
「ややや!一ノ瀬くんのお家、居心地すっごく良かった!」
少し・・・大げさに言っちゃったかな?でも、本当に気持ちよかったもん。
「それなら良かった!」
一ノ瀬くんの顔がパァァァァっと明るくなる。 一ノ瀬くん、時々 無邪気に笑顔になる時がある。小さな男の子のように見えるんだ。
「ねーねー!かな!これはなに?」
つむぎが私のデスクの上をあさっていた。
あ~勝手に触って・・・って、あれ!?
その、つむぎが持っているノート!
アイドルグループの新曲の歌詞とメロディの原作が書いてあるノート!
「そ、それはダメ!みちゃダメ!」
私の声と行動は遅かった。
もう、つむぎがノートの中身を見て驚いているところだった。
「え・・・これって・・・あの、ichcgoっていうイケメングループの新曲歌詞!?」
あ~。バレた。もう終わった。
私は固まった。
ダメだ。言い訳は聞かないかもしれない。
・・・正直に言おう。
「じ、実は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
事を全て、3人に話した。3人は真剣に聞いてくれた。
あーもう。恥ずかしい。
「え、かなで めっちゃすげーじゃん!」
最初に口を開いたのは一ノ瀬くん。
立ち上がってキラキラした目で私を見る。
「え、なに。そら、ichcgoのファンなの?」
つむぎが驚いたように一ノ瀬くんを見上げる。
一ノ瀬くんは それに頷いて
「俺、あのグループの歌詞、大っ好きなんだよ!」
少々、興奮気味に言った。
え・・・こんな近くにファンがいたなんて・・・。
「え?イチゴってなに?美味しいやつ?」
こうきくんはichcgoを知らないようで、チンプンカンプンな顔をしている。こうきくん、芸能人とかはグラビアアイドルしか知らないらしいからなぁ。
でも、そんな こうきくんの言葉を無視して、私は立ち上がって一ノ瀬くんの手を握った。
「嬉しい!こんな近くに私の歌詞を理解してくれる人がいるなんて!」
私は感動。2人の世界に突入してしまった。
「おーい!2人でイチャつくな・・・よ!」
こうきくんが私と一ノ瀬くんの手を離して間に入ってきた。
あ・・・わ、私、一ノ瀬くんの手を咄嗟に握っちゃった。あーーー!もう!恥ずかしいのと嬉しいので顔が熱いよ。
「ってゆーか!そらさ、今かなのこと『かなで』って言ってたよね?」
つむぎがミルクティをずーーーーっと飲みながら言った。
あ・・・そういえば。う、嬉しい。
私は なんだか照れて床に座った。
「あー!勝手に呼んで、ほんっとごめ・・・」
「ううん!いいの!出来れば・・・名前で呼んで欲しいし・・・」
私は一ノ瀬くんの言葉をさえぎって言った。
一ノ瀬くんは、驚いたように見てたけど、理解したようで
「おけ!じゃあ 俺のことは『そら』って呼べよ!」
って言った。え、一ノ瀬くんの下の名前で読んでもいいの?や、今日は本当に なんて幸せなんだろう!?
「う、うん!えと・・・そ、ら?」
!!!!なんか気恥しい。よびすてはレベル高い。
「え、えと、そらくんって呼ぶね?」
ん~なんだろ。この空気。
一ノ瀬くんは うんって言った。嬉しそうに。
・・・うん?嬉しそうに?
いや、嬉しいのは多分、私だけだと思う。
この前 書いた歌詞『私、自分の名前が好きになるから。』・・・自分で自分の書いた歌詞に共感できちゃう。
本当に、自分の名前が特別に聞こえてくるよ。
