【番外編】~ライバル~(一ノ瀬宇宙)
「おい・・・そらもかよ」
驚いたように こうきがこっちを見る。
夕方の教室。俺と こうきは放課後、黒板に落書きして遊んでいた。
今・・・男子の間では あまり話さない、恋愛の話をしていた。
俺は・・・こうきなら良いかなと思って鈴の事が好きだと正直に言った。
すると、こうきは黒板に落書きしていたチョークを持った手を止め、俺の方を驚いた顔で見た。
「俺も・・・俺もかなでが好きだ」
俺の気持ちを受け止め、吹っ切ったように こうきが打ち明けた。
うん・・・。知ってた。
「俺、かなでに告白する」
こうきが言った。夕暮れで顔が赤く見えて、なんか潔く見えた。
「おう、がんばれ」
俺も男だ。親友の恋は応援する。
こうきの顔には『なんで自分の好きな人に告白しようとするのを応援するのか?』というかんじに かいてあった。
俺らは5歳の頃からの幼馴染。気ィ合うし、一緒にいて楽しい。ケンカなんて・・・したこと無かった。
いや、ケンカしても、短な時間が解決してくれた。
・・・このケンカではないけどライバル宣言。
これも、時間が解決してくれるって俺はこの時は思っていた。
夜、お菓子とか やけ食いしたくて。
コンビニに出かけた。
すると、入口から鈴が入ってきた。
ピンク色のダボダボのパーカーに髪は1つに結んでいた。部屋着もめっちゃ可愛い。
・・・俺は気づいてないふりをする。相手から声をかけて欲しいから。
「あ!一ノ瀬くん!」
高い声で俺を呼び止めた鈴。
「お、おう!」
演技下手くそだ。でも、鈴から気づいて貰えたのは嬉しい。
事前に持っていた女性向けのグミをあげると、ニコッとして、コンビニから出ていった。
俺は 夕方の こうきの言葉を思い出した。
『俺、かなでに告白する』
俺はお菓子の量を増やした。
「おい・・・そらもかよ」
驚いたように こうきがこっちを見る。
夕方の教室。俺と こうきは放課後、黒板に落書きして遊んでいた。
今・・・男子の間では あまり話さない、恋愛の話をしていた。
俺は・・・こうきなら良いかなと思って鈴の事が好きだと正直に言った。
すると、こうきは黒板に落書きしていたチョークを持った手を止め、俺の方を驚いた顔で見た。
「俺も・・・俺もかなでが好きだ」
俺の気持ちを受け止め、吹っ切ったように こうきが打ち明けた。
うん・・・。知ってた。
「俺、かなでに告白する」
こうきが言った。夕暮れで顔が赤く見えて、なんか潔く見えた。
「おう、がんばれ」
俺も男だ。親友の恋は応援する。
こうきの顔には『なんで自分の好きな人に告白しようとするのを応援するのか?』というかんじに かいてあった。
俺らは5歳の頃からの幼馴染。気ィ合うし、一緒にいて楽しい。ケンカなんて・・・したこと無かった。
いや、ケンカしても、短な時間が解決してくれた。
・・・このケンカではないけどライバル宣言。
これも、時間が解決してくれるって俺はこの時は思っていた。
夜、お菓子とか やけ食いしたくて。
コンビニに出かけた。
すると、入口から鈴が入ってきた。
ピンク色のダボダボのパーカーに髪は1つに結んでいた。部屋着もめっちゃ可愛い。
・・・俺は気づいてないふりをする。相手から声をかけて欲しいから。
「あ!一ノ瀬くん!」
高い声で俺を呼び止めた鈴。
「お、おう!」
演技下手くそだ。でも、鈴から気づいて貰えたのは嬉しい。
事前に持っていた女性向けのグミをあげると、ニコッとして、コンビニから出ていった。
俺は 夕方の こうきの言葉を思い出した。
『俺、かなでに告白する』
俺はお菓子の量を増やした。
