【第10話】
「杉先も乱暴だよなぁー
こっちは召使いじゃねぇっての」
一ノ瀬くんがクラスのノートを持ちながらボヤいた。
「そうだよね~。」
私も先生の教科書を、持ちながら答える。
一ノ瀬くん・・・優しいなぁ。
重いクラス分のノートを何も言わずに持ってくれている。
私が軽い、1冊の教科書を持つように。
誰でも出来る気遣いだけど、一ノ瀬くんがやると、本当にカッコいいなって思う。
「あ!そういえば、この間の遊園地、ごめんね。お昼奢ってもらっちゃって・・・ありがとう!」
私はにこっとして、お礼を言った。
「あー。いーっていーって!
あれ、ほとんど こうきの奢りだし」
ふふ。無邪気な一ノ瀬くんもいいなぁ。
「そっか!でも・・・こうきくん、優しいよね。面白いし!」
なんか、お兄ちゃんにしたい感じ。
って・・・こうきくんに言ったら怒られるかな?
「・・・・・・・・・」
?一ノ瀬くんが急に真正面を見て黙り込んだ。なにかに気を取られるように。
「一ノ瀬くん?」
私は問いかけてみた。
「え、あ!なに?」
「なにって・・・教室 着いたよ?
早く入ったら?」
もう教室なのに・・・一ノ瀬くん、ボーッとして、気づかなかったみたい。
眠いのかな?
「お、おう!」
一ノ瀬くんは、慌てて皆にノートを配った。
「なにやってんだよ。そら~」
「そら うけるー」
みんなが一ノ瀬くんを冷やかした。
?一ノ瀬くん、ほんとうどうしたんだろう?
「杉先も乱暴だよなぁー
こっちは召使いじゃねぇっての」
一ノ瀬くんがクラスのノートを持ちながらボヤいた。
「そうだよね~。」
私も先生の教科書を、持ちながら答える。
一ノ瀬くん・・・優しいなぁ。
重いクラス分のノートを何も言わずに持ってくれている。
私が軽い、1冊の教科書を持つように。
誰でも出来る気遣いだけど、一ノ瀬くんがやると、本当にカッコいいなって思う。
「あ!そういえば、この間の遊園地、ごめんね。お昼奢ってもらっちゃって・・・ありがとう!」
私はにこっとして、お礼を言った。
「あー。いーっていーって!
あれ、ほとんど こうきの奢りだし」
ふふ。無邪気な一ノ瀬くんもいいなぁ。
「そっか!でも・・・こうきくん、優しいよね。面白いし!」
なんか、お兄ちゃんにしたい感じ。
って・・・こうきくんに言ったら怒られるかな?
「・・・・・・・・・」
?一ノ瀬くんが急に真正面を見て黙り込んだ。なにかに気を取られるように。
「一ノ瀬くん?」
私は問いかけてみた。
「え、あ!なに?」
「なにって・・・教室 着いたよ?
早く入ったら?」
もう教室なのに・・・一ノ瀬くん、ボーッとして、気づかなかったみたい。
眠いのかな?
「お、おう!」
一ノ瀬くんは、慌てて皆にノートを配った。
「なにやってんだよ。そら~」
「そら うけるー」
みんなが一ノ瀬くんを冷やかした。
?一ノ瀬くん、ほんとうどうしたんだろう?
