それから悠花と甲斐はよく遊ぶようになった

だがそれは長くつづかなかった。

それは突然のことだった

「えっ……もどっちゃうの?」
甲斐は元いた場所に帰ると言い出した。
「そーなんだ。だからごめんねいままでありがとう」

甲斐は涙をこらえてはしって悠花の前から消えた。その時甲斐はポケットからなにか小さいものを落とした。

「甲斐のやつだ。これって」

よくそれを見ると

「あっ。これってたんぽぽの石?」

悠花は、それを握りしめた。
「ありがとう。甲斐」

それからはいつもそれを肌身離さずもっている。