ふいに風が誘うように優姫の髪を乱していく。
風の流れのまま頭を空に向けると、
優姫の愛するあの人の姿が見えた。
いつもの屈託のない笑顔で。
そして大好きな声が耳に届く。
―お前と出会えてよかった。
お前を愛せてよかった。
これからお前が生きてく世界で俺は一緒には生きてけないけど、
必ず俺がお前を守るから。
生まれてくる子どもも、皆。
だから、一人だなんて思うなよ。
お前はお前らしく生きてけばいいから。
俺さっ、うまく言えないけどさ……
優姫。
たくさんの愛を、幸せを。
俺と出会ってくれて、本当にありがとう。
愛してるよ……――


