Real Heart

「優姫さん……」


お母さんが顔を下にうつ向ける。

握った手が少し震えていた。

透明の滴がベンチに染みを作る。


「ありがとう、ありがとう……っ」



お母さんの手がさっきよりも強く握られた。



優姫の頬にも涙がつたう。

明菜がこちらに気づき、駆け寄ってくるのが分かった。