ピンポーン♪


むにゃ…。

眠い目をこすって時計を見ると、私はビックリしてはね起きた。
それと同時にケータイが壊れそうな勢いでバイブが止まらない。
画面には沢山の菜々からの着信やメッセージ…

窓から顔を出すと、下に菜々の姿があった。
菜々はもうカンカンで、腕を組みながらひどく睨みつけてくる。

や、やばい。

私は制服に着替えてから猛ダッシュで階段を降り、テーブルに用意されていたパンを牛乳で流し込む。髪の毛はとりあえずとかすだけで…
洗面所で大急ぎで顔を水洗いして靴を履きながら外に出た。


「あんたねぇ、一体何回チャイムならしたと思ってるの!?」
ひ、ひぃ…っ

「すみません…」