ある晴れた放課後。
私は林間にあるコートを使ってバレーをやっていた。

部活にもだんだん慣れてきて、全員の先輩とも仲良くなれた。
特に仲良しなのは2年生のカオル先輩。
優しくて面白くて姉御肌って感じの頼れる先輩。

カオル先輩は敏感だから、私が浅井君ばっかり見てたことがバレてしまい、先輩の中で雄逸知ってるのがカオル先輩だった。

たまに、からかわれたりもするけどでもちゃんと応援してくれてるみたいで本当に有難い…。
バレーコートとランニングコースはスレスレで間が全然なく、浅井君が通ったらすぐに分かる。

すれ違うたび見つめてしまって
その内数回は目が合って
その度に嬉しくて

口元が緩んでしまうんだ。

そんな私の顔を見て笑ってくる二人もいるわけなんだけど。
…それでも、意識しちゃうの。