100万回の祈り。

私のクラスには欠席者が、他のクラスと比べるとずば抜けて多いから誰だかわからなかった。

…まぁ、どうせ喋らないからいっか。

一時限目は社会。
先生がゆるくて、何しても特に騒ぎ立てるような事はしないから皆、隠れて手紙を書いたり話したりしている。

勿論、私達もね。

「そういえば、もうすぐ遠足だね!」
「だねだね!鈴音と同じ班で行けるなんて嬉しすぎる!」

そう。
もうすぐ遠足があるんだけど、何故か色々と厳しくて高校生になった今も、班で行動しなきゃいけないんだ。

でも、菜々と一緒だから私は全っ然問題ないんだけどね☆

その時、ケータイのバイブが鳴った。
なんだろ?

ケータイを開くと、そこには
“Tomoyaから新着メッセージが届いています”