100万回の祈り。

…勿論そんな私たちを菜々が見逃していないはずが無くて。
どうしよう。また、説教かな？

そんな不安を抱えながら、歩いて行く。
｢鈴音、頑張った！｣
そういって菜々は私の頭をポンと叩いた

…あれ。
予想と違った答えが返ってきて少しびっくりしたけど、説教じゃなくて良かった〜

｢鈴音もしかしたら克服できるかもね？恐怖症｣
私の目をじっと見て、そう言った

…そうなのかな？
まあ、確かにそうなのかもしれない。
今まで男子とは、指で数えるくらいしか話したことがない気がする。

そのせいで付き合った経験も全くなかったし。
…だけど、菜々の言葉通り

変われるかな？って、思っちゃったんだ。