100万回の祈り。

実は、昨日から菜々は両親の都合で祖母の家に住んでいるらしく、その祖母の家が私の家の近所だったのだ。

あっという間に約束の時間まで迫っていた。
やばい!

私は猛ダッシュで顔を洗い、髪の毛をセットした。
朝ごはんは…しょうがない。
我慢するしか…

ピンポ〜ン♪

ほらね。間に合わなかった…
でも、昨日夜中まで起きていた私の責任だ。
しょうがない…なんて思いながらドアを開ける。

「おはよ〜っ!」
今日も相変わらずハイテンションな菜々。
「おはよっ」

私達は他愛の無い会話を交わしながら駅へと向かう。
電車に乗ると、いつに無く空いていてあいた椅子を見つけた。
ラッキー♪

「そーいえば、昨日の返事なんて送ったの?」
早速その質問来たか…
「えっと…」

ぐう〜〜〜っ

や…やばい。
こんなタイミングで?!