ニヤニヤした顔つきの菜月に不安を感じ、恐る恐る聞く。
「よしっ!完璧!」

渡されたスマホの画面を見る。
「は?!え、なにこれ!」
スマホに写った文字を読み返す。
そこには、

“宛先︰Tomoya”

“同じクラスの田元鈴音です。
もしよかったら仲良くしませんか?”

いやいや、なにこれ?
確かにそこには私がいつも使っているチャットアプリのトーク画面だった。でも、宛先“Tomoya”って…

「ねえ、もしかしてだけど…」
「うん♪そのもしかしてだよっ」

はぁぁ?!
もしかしてだよっじゃないわ!
「いやそもそも、なんでこの宛先が私のケータイにあるわけ?」