100万回の祈り。

「ごめん…帰らない。」
自分でもなんでそう言ったかはわからない
勝手に口に出ていた。

「えっ?なんで」

そりゃあ不思議ですよね。
私もなんでそういったのか分からないもん。

「…一緒に帰る人いるからここで待ってるの」
ありきたりな理由。
私はこの学校に友達なんて二人以外にいない。

それでも二人は何かを察したみたいで、帰っていった。

自分でもわからないの。
でもね、名前も学年もなにもかもわからないあの人のこと

“もっと見ていたい”

そう思ったの。
何時間見たって飽きなかった。

時々水分補給をはさみながら、必死で走るあの人。