「安いマンションって酷い。私にはお城なんだから」
「お城って言うのは俺のマンションのような建物を言うんだ」
えぇ、どうせ優里亜が住んでいるような高層マンションでしょうね。
なんだか、住んでいる部屋をバカにされたようで素直になれない。
「セキュリティーもしっかりしている、いざって時はすぐに警備員が駆けつける。コンシェルジュもいて、安全だ。お前の住むマンションは、セキュリティーが甘い。俺と付き合うなら、セキュリティーの万全な体制を整えているところじゃ許さない」
「なに、それ⁈麻生 尊の彼女として今のマンションはふさわしくないって言いたいの?私には、小さくても自分のお金で払っている大切な家なのよ」
「付き合って、数分でケンカなんてしたくない。落ち着け」
「ケンカをふっかけてきたのはあなたよ」
「悪かった。だが、俺はお前の安全を守る義務がある。麻生と繋がりがあると知られ、誘拐でもされたら俺は発狂してしまう」
「大袈裟よ」
「大袈裟じゃない。金目的の誘拐、ライバル社による妨害目的の誘拐、財閥同士の繋がりを防ぎたい個人的な理由による妨害、他にも例えたらキリがない」



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