リョウオモイ

私は静かに手をあげた。
神崎君は…と気になり目を向けると寝てる。
ああ、委員会自体入らないんだ。
変な期待したのがバカだったと思わずため息をこぼす。
『女子は森田さんよろしく。男子は居ないから保留で先進めます。』
と決まらないまま全ての委員会を埋めていった学級委員の進行がスムーズで尊敬した。
誰になるんだろうとまだ少し期待している。
『最後にさっき決まらなかった図書委員の男子を決めたいのですが、やってくれる人いませんか?』
誰も居ないよね、こんな地味な委員会。
私は本が好きだから幸せなんだけど。
『はい…やります。』
小さな声でうつむきながら答えたのは、隣の席の昨日の人だった。