『これでたくさん遊べるね!』
『それな、とりあえず明後日のお泊り楽しみになったよ!本当よかった〜。』
と会話を交わしていたらチャイムが鳴り、今日の終わりを知らせた。
放課後、神崎君に呼び出された。
ほんのちょっとドキドキしたけれど、若菜への罪悪感からそれはすぐに消えた。
告白だったらどうしよう。
そう不安に思ってしまっている自分がいる。
おかしいな、いつからそう思うようになったのだろう。
私は神崎君が好きだったはずなのに。
本当の気持ちも言えずにしまっていたものは、本当ではなくなっていたんだ。
そう答えにたどり着いた時、無意識に安心したため息をこぼした。