あっという間に
4時間は経ち,
夜の8時……。


「歌った,歌った♪」

「だねー」


6人がいっせいに
出てきた1階の受付は
騒がしく混んでいた。


「楽しかったね,ユズナ」

「うん! またやりたい」



忘れていた罪悪感は
帰り,1人になったトキ
よみがえってきた。


でも,もう遅い。

明日病院に行けばいいや。


そう自分に言い聞かせ
ながら,帰った。