【結城(ゆき)side】
「ああああ!かわいい!!」
今年入学して少し落ち着いてきた6月頃の高校の教室でそう叫ぶのは私、須川(すがわ)結城。
「もう!結城!うるさい!」
私と同じくらい叫んだのは前の席で高校に入学してから最初にできた親友、南川咲(ながわさき)。
だって!だって!私が大好きなバンド、「ルナ」のメンバーがかわいいから!
「だってね!」
私の興奮を分かってほしい気持ちで話したら
「はいはい。今日もルナが可愛いのねー
よかったねー」
なんでそんな棒読みで返してくるの…
「なんでそんなに冷たいの!もう少し気持ちを分け合おうよ!」
「毎朝言ってるでしょ。かわいいかわいいって何回言えば気が済むわけ?」
「だっ…だってさ…」
毎日更新してくれるブログにはメンバーみんなが写っている写真があった。
私は特定のメンバーが好きって訳では無い。
いわゆる「箱推し」というものだ。
「結城さ今日社会、結構大切なテストだよ?勉強してきたの?」
「あ!少ししかしてない!どうしよ!」
「もう…やっぱりね…私が教えてあげるよ」
「本当に!?咲ありがとう!」
「いいよ、結城だから許すんだからさ」
ツ、ツンデレだ…
「ああああ!かわいい!!」
今年入学して少し落ち着いてきた6月頃の高校の教室でそう叫ぶのは私、須川(すがわ)結城。
「もう!結城!うるさい!」
私と同じくらい叫んだのは前の席で高校に入学してから最初にできた親友、南川咲(ながわさき)。
だって!だって!私が大好きなバンド、「ルナ」のメンバーがかわいいから!
「だってね!」
私の興奮を分かってほしい気持ちで話したら
「はいはい。今日もルナが可愛いのねー
よかったねー」
なんでそんな棒読みで返してくるの…
「なんでそんなに冷たいの!もう少し気持ちを分け合おうよ!」
「毎朝言ってるでしょ。かわいいかわいいって何回言えば気が済むわけ?」
「だっ…だってさ…」
毎日更新してくれるブログにはメンバーみんなが写っている写真があった。
私は特定のメンバーが好きって訳では無い。
いわゆる「箱推し」というものだ。
「結城さ今日社会、結構大切なテストだよ?勉強してきたの?」
「あ!少ししかしてない!どうしよ!」
「もう…やっぱりね…私が教えてあげるよ」
「本当に!?咲ありがとう!」
「いいよ、結城だから許すんだからさ」
ツ、ツンデレだ…