「ふわぁ…」



眠くてあくびをすると、

肩に掛けていた鞄がずり落ちそうになる。




(眠いし帰ろうかなぁ…)




そう、思ったときだ。


後ろから人がやって来て、頭を叩いてきた。



「いてっ!」




あまりの痛さに

頭を抱え込んでしゃがんでしまうと、


頭上から声が聞こえてきた。




「こら、むー!今帰ろうとしたよね?」