*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「寒くない? 姫」


「……はい。お気遣いありがとうございます」


姫なんて冗談でも照れくさい。

必死に平静を装いながらも、頂きの山崎さんと目が合いつい手を頬に当ててしまう。

すると見透かすように含み笑いされ、ますます頬に熱が集まる。


「副社長、仕方なくって言ってたわりにノリノリですね」


先輩は、私の照れ隠しの言葉にからかい眼を返してくる。


「姫のあまりの美しさに、やる気出ました」


……あ~れ~! くるくる~のやる気ですか? って言うのは、やめよう。

冗談でも。


「それは、よかったです」