*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

私が、頬染めながら二人に抗議すると、堀さんは負けじとからかい眼で応戦してくるから、ついハニカんでしまい敗北。


「ほらほらほら、艶出てまっせ~」


更に煽るようなシャッター音にとっさに背を向けると、大きな鏡越しに先輩と目が合う。

すると先輩は、またドキッとするほど艶っぽい眼差しで食い入るように私を見つめていた。

自惚れではないとはっきり言えるほどに……。

でもすぐに我に返ったように視線を外す。

どうしちゃったの? 先輩……あんな顔で見つめられたら、誰だって勘違いしたくなる。


「副社長もこんな素敵な嫁さんできて嬉しいですよね~」