「薬指の指輪、前と違わない?」
「……」
いきなりの突っ込みに、固まりながらつい右手で隠してしまう。
「チーフ京都で無くしたんですよ」
黙りこくる私に代わって、ミキティがそう答えた。
「副社長のとペアに見えるけど。……私見たんです。副社長が戻る前日、そのジュエリーショップに二人で入って行くところ。副社長、綾瀬さんに何か贈ってた。綾瀬さんも凄く嬉しそうに受け取ってたから二人付き合い出したと思ってたのに、まだ彼氏と別れてなかったってどういう事? ……二股?」
嘘、まさか見られてたなんて……。
佐伯さんの更なる鋭い言葉に、頭の中が寒波に襲われたように凍り付いてしまう。
反論したいのに、凍り付いたように口が開かない。
「……」
いきなりの突っ込みに、固まりながらつい右手で隠してしまう。
「チーフ京都で無くしたんですよ」
黙りこくる私に代わって、ミキティがそう答えた。
「副社長のとペアに見えるけど。……私見たんです。副社長が戻る前日、そのジュエリーショップに二人で入って行くところ。副社長、綾瀬さんに何か贈ってた。綾瀬さんも凄く嬉しそうに受け取ってたから二人付き合い出したと思ってたのに、まだ彼氏と別れてなかったってどういう事? ……二股?」
嘘、まさか見られてたなんて……。
佐伯さんの更なる鋭い言葉に、頭の中が寒波に襲われたように凍り付いてしまう。
反論したいのに、凍り付いたように口が開かない。



