*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

大好きだった背中を見つめながらひとしきり悲しみに暮れていると、ボ~っとしていた眼の焦点が少しずつ合うように今にフォーカスする。

我に返るとギャラリーが増えているのに気付き、皆揃いに揃って私と先輩をガン見していた。

焦って腕から逃れようとすると、力を込められプチパニックに陥る。


「先……副社長離して頂」


「致しません。……ひとりで立ってるのも辛いだろ?」


確かにダルいけど、辛いまでは……。

そんなことより『致しません』って何? それ大門の半パクり?

あちらで日本ドラマ観てますね。

怒りの炎で脳の回路焼けちゃった?

周りの社員もきっと初めて見る副社長の姿に、唖然のもよう。