*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

そして類の前に右手を出すと、類は大粒の涙を二つ落としながら紺のダウンジャケットのポケットから合鍵を私に差し出す。

いつも私の贈ったキーケースに付いていた鍵を手にした時、私と類の四年もの歳月が永遠
に閉じた音がした。


「……ごめん。……でも愛してた」


「……さよなら。……行って」


……初めてだね、"愛"って言葉を類から貰ったのは。

"愛してる"……この四年間、どれほどその言葉が聞きたかったか……。

それなのに最後の言葉……

それも過去形なんて皮肉だね。