先輩の肩に寄り添い横に首を振ると、先輩は髪を撫でてからキュッと抱き締めてすぐに離れた。

そして肩を握り、とても嬉しそうに微笑む。


「……美愛のねだる顔、最高に可愛かった。もうオチる直前……だから……帰る! これ以上は、無理」


そしてすぐに私を解放すると素早くシートベルトを装着し、今度は勢い良くバックして走り出すが、なぜかアパートと反対方向に走り出す。

でもすぐに気付いたらしくスピードダウン……しながらも再び速度を上げて行く。