*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

でもそんなこととても言えない。

まだ心通じ合ったばかり……

ただ傍にいたいだけでもきっとそうはいかない。

勘違いされて慣れてる、軽い女なんて思われたくない。

まず普通の男の人なら一緒にいるだけでは済まないし。

先輩となら……もうOKだけど、やっぱり早すぎる。

まだケジメ付けてないし罪悪感感じながらなんて嫌。

でも先輩と居たい……居たい……居たい居たい! 傍に居たい!

すっぽり包まれ広い胸に寄り掛かっていた体を少しだけ動かし、大きな背中に腕を回してキュッと
抱き締めると、先輩から一瞬困惑の意を感じ取った。

でもスルーして、ただ包み込む暖かい温もりだけを感じきるよう意識を集中させる。