*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

いつ見てもイイ男……もうほんと夢のよう……。

こんな超ハイスペックで別世界と思ってた人の助手席で甘やかな空気に包まれながら、もうすっかり忘れてたこの胸を駆け巡る甘い鼓動の高鳴りに、安心して浸ること出来るなんて嘘みたい。

でもそう思ったとたん小さな痛みを感じ、類を思い出す。

いつまでもこんな後味悪い気持ち抱えていたくない。

出来るだけ早くしっかりさよならしてこよう。

早く先輩オンリーワンの私になって、この胸苦しさから解放されたい。

そう思いながら何気に車の時計を見ると、更に気分が沈んでいく。

……先輩が日本にいるのは、後何時間だろう?

こうしていられるのは……?