そう願った時、ジャケットのポケットが小刻みに振動し始める。

……先輩!まるで以心伝心。

そう思い早歩きしながら電話に出ると、今すぐ裏の駐車場に来てほしいとのこと。

私は、はやる気持ちを抑えつつ、一言だけ返事をして通話を切った。

そして一気に走り出し一目散にロッカーへと向かった。