*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

先輩の瞳で燃え盛る怒りの炎は、冷気が漂いそうなほど凍り付いた薄暗いサロンを一瞬で溶かしそうな勢いである。

右上の課長を見ると、何も言い訳出来ない……絶体絶命といった張り詰めた表情で立ち尽くす。


「二階にいたのが僕でなければ、明日には会社中に知れ渡るかもしれない。……社内恋愛するなとは
言わない。しかし言うまでもないと思うが、場をわきまえてほしい。……他に誰も見ていないと願うよ」


先輩は、課長を真正面から見据えると、低く鋭い声でありながらも怒りをぶつけることなく、落ち着いた態度で伝えてきた。

その姿は、先輩より三つ歳上の課長がずっと歳下に見えるほどの威厳を放っていた。