*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

私を見つめ続ける課長の目には、何も映っていないように見えた。

その後サロンは、無人化したようにまた長い静寂を取り戻す。




「…………まだ彼を好きでもいい。それでもいいから傍にいてほしい。俺にチャンスをくれないか?
やっと……やっと伝えられたんだ。もう諦めたくない」


「……彼……いえ」


一瞬彼じゃないと声に出し掛けたけれど、類と思われてた方がいい。

先輩なんて言えやしない。

そう思い言葉を止めた。