*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「……まだ信じられない?」


また目をそらし黙り込む私に、きっと不安を隠しながら声に酷く緊張を走らせた。

それに対し私は、戸惑いながらも何度か横に首を振る。


「でも凄く驚いてます。まさか課長が私をなんて思ってなくて。……ありがとうございます。ずっと私を好きでいてくれて。…………でもあの時、言ってほしかった。彼と付き合う前に」


あの時なら応えること出来たかもしれない。

課長に結婚願望なくても傍にいること選んだかもしれない。

……きっと選んだ気がする。

今、何の未来の約束もない先輩を選んだように、きっと課長を選んだに違いない。