*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

いつからだろう?

類との間に隙間風が通り出したのは……。

僅かな隙間なんて簡単に塞ぐこと出来ると思っていたのに、気付けば彼を見失うほど遠くに流されていて、修復不可能なほど離れてしまっていた。

もうずっと寂しくて悲しかった。

いつからか一人でいるより類と二人でいる方が寂しい……そう感じながらもひとりになるのが怖くて長く立ち止まったままでいた。

もうずっと待っていたのかも……誰かが、この手を強く引いてくれるのを。