「……信じられません。だってサロンにいた時から他の子とばかりデートしてたし、彼女だって何人もいたじゃないですか」
私は、まるで鬼の首を取ったかのように感情的に言ってしまう。
「あれは……綾瀬だって男友達と行くことあるだろ? お前を好きって自覚してからは二人で行って
ないし、彼女とも別れた。……好きって自覚してから、ずっと仕事に私情持ち込みまくりの自分が嫌
だった。そんな時、念願だった企画異動が決まってさ。綾瀬と離れたくなかったけど、違う部署でなら仕事との両立出来ると信じて、企画で落ち着いたら告るつもりだった。でもその前に男作って幸せそうな顔見せられたらどうしようもないじゃん。その後何人か付き合ったけど、やっぱ好きなのは綾瀬で……ムカつくくらい、ずっと好きなんだよ」
課長は、私の強い責め口調に対して、約五年に渡る私への想いをほんの三十秒程の早口で伝えてきた。
私は、まるで鬼の首を取ったかのように感情的に言ってしまう。
「あれは……綾瀬だって男友達と行くことあるだろ? お前を好きって自覚してからは二人で行って
ないし、彼女とも別れた。……好きって自覚してから、ずっと仕事に私情持ち込みまくりの自分が嫌
だった。そんな時、念願だった企画異動が決まってさ。綾瀬と離れたくなかったけど、違う部署でなら仕事との両立出来ると信じて、企画で落ち着いたら告るつもりだった。でもその前に男作って幸せそうな顔見せられたらどうしようもないじゃん。その後何人か付き合ったけど、やっぱ好きなのは綾瀬で……ムカつくくらい、ずっと好きなんだよ」
課長は、私の強い責め口調に対して、約五年に渡る私への想いをほんの三十秒程の早口で伝えてきた。


