*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

ああ……せっかくお母さんへのお礼の相談しようと思ったのに、大西のバカ。

正面の椅子にドカッと座る課長をつい恨めしげに見ると、優しく笑いながら前のめりになり私の頭をポンとする。


「そんな怒るなって。もう上がれるんだろ? 回らない寿司連れてってやるからさ」


マジ? 回らない寿司?でも私、言ってないよね?


「いつからか言わなくなったけど、昔よく行きたいって言ってたし」


……言ってた。

貸しを作る度に。

念願の回らないお寿司には行きたいけど……今日は、無理。


「よく覚えてましたね、一生ないと思ってました。でも残念ですが、まだ一仕事残ってるんです」


「……何の?」