*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「お先に失礼します」


「お疲れ様~」


デスクから後輩に手を振り課長の頭上の時計を見ると、午後六時半。

期待に反して定時を過ぎても、先輩の気配は感じられずガッカリ。

上には、いるかな?

用もなく海外事業部周辺はうろつきたくない。

一目だけでも会いたかった……でもまだ最後の大仕事残ってるし、今日は諦めよ。

……あ、思い出した!


「課長すみません。少しお時間ありますか?」


「うん。何?」


ちょいとここでは……絶対に誰にも聞かれてはならぬ。

課長は、私の顔見てスッと立ち上がり、顎でドアの方に行けと指示してくる。

さっすが課長~!

目と目で通じ合う仲で嬉しいです!