*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「いえ。相葉先輩が、色々持って来てくれただけです。課長、先輩とお知り合いだったんですね」


私も同じく"知ってるぞ……"と目で訴えてやる。

すぐに察した課長は、舌打ちをして「相バカ……」って呟き、つい大笑いしそうになるのを必死に堪えた。

再会の日、先輩もそう言ってたね。

課長の性格上、身内だから昇進と思われたくなくて隠してきたはず。

事実デキる人だから実力での昇進に違いないけれど、まだまだ女性の活躍にやっかむ男いるからね。

"互いに秘密ということで……"

私が、すました笑みを浮かべると、また舌打ちしそうな顔のち苦笑いをしてニッコリ頷く。

無言の商談成立に涼しげな笑みで返すけれど、実は脇汗たっぷり。

内心ホッと胸を撫で下ろしていた。