*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

勝ち誇り顔のち軽やかに歩き去る後ろ姿に、さっきの二倍ありそうな溜め息付くと、ジャケットのポケットからバイブ音が聞こえてくる。

……先輩!?

慌てて人気のない階段踊り場に走りロック解除して出ると、先輩の少し低めの声に胸がキュンと高鳴る。


《お疲れ様。メール見たよ。よかった……元気になって。サロンも美愛ちゃんがいると活気が出るだろう?》


……また《美愛ちゃん》リターンに残念と思いながらも、耳元から先輩の声が響く心地よさに幸せ噛み締める。